カロリーゼロでも太る「人工甘味料」入り商品 “腸内細菌を破壊”という論文も

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人工甘味料“中毒”

 すい臓に負担がかかり、糖尿病や肥満に繋がる危険がある他、腸内の善玉菌を減少させる――。百害あって一利なしという言葉が思い浮かぶが、

「11年のハーバード大学の研究者たちの報告では、人工甘味料入り炭酸飲料を毎日2缶以上飲む人は、飲まない人よりも腎臓機能低下のリスクが高まることが指摘された。また、12年のコロンビア大学の調査では脳卒中や心筋梗塞などの発症リスクが高くなる、という問題点を挙げています。さらに、アスパルテームの代謝産物であるフェニルアラニンは神経伝達物質をつくるチロシンなどの働きを妨げ、うつや不安、不眠などの症状が出現するとも言われています」(同)

 さらに悪いことには、

「人工甘味料には依存性があることも分かっています。甘味を感じた時に人間の脳はドーパミンを放出するので、過度に摂取すると、ドラッグによる禁断症状のように“もっともっと”と欲する“中毒”のような状態になってしまう」(同)

 リストに掲載された商品を出している会社は何と言うか。味の素に聞くと、

「食品衛生法に従い適正に原材料を使用しており、安全性に問題はないと考えております」

 他社も同様の回答だった。

 改めてリストをご覧いただきたい。「ヘルシー」「減塩」「カロリーゼロ」など、何となく健康に良さそうな惹句がそこには並んでいるが、実際はその真逆の効果を我々の体にもたらす危険性があるのだ。

週刊新潮 2018年6月7日号掲載

特集「話題沸騰! 食べてはいけない『国産食品』実名リスト 第3弾」より

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