スイス戦惨敗で西野監督が不用意すぎるコメント 岡田武史氏の言葉を思い出す
サッカージャーナリスト・六川亨氏が寄稿
あまりのお粗末さに、絶句したサポーターも多かっただろう。サッカー日本代表はスイス代表と対戦、散々な試合内容で敗北した。西野ジャパンの「敗北の本質」は何か、サッカージャーナリスト・六川亨氏の指摘に耳を傾けていただこう。あくまでも冷静な口調に、強い憤りが伝わる――。
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ヨーロッパでキャンプ中の日本代表が6月8日、スイス・ルガーノでスイス代表と対戦し0-2で敗れた。これで西野ジャパンはガーナ戦に続き無得点での連敗となった。
ガーナ戦では3-4-3にトライした日本だが、この日は戦い慣れた4-2-3-1を採用。このためガーナ戦に比べて守備は安定したものの、肝心の攻撃はというと、決定機はゼロ。ボールを支配してもゴールの予感は漂わず、閉塞感のある攻撃は4年前のブラジルW杯を思い出さずにはいられなかった。
それもそのはず。スタメンのほとんどが4年前と変わりがないからだ。それでも西野朗監督は試合終了直後、NHKが報じたインタビューで、「得点が取れなかったのですが、形はできていると思います。最後の迫力というか、ボールを運ぶことはできています。(アタッキング)サードまで侵入できて思いますが、スイスもセンターは非常に強いので、うーん、まあ、何か変化がないと、崩れない気がしました」と選手をかばっていた。
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