1週間でメジャー切符を一気に2枚 初優勝・秋吉翔太

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 国内ツアー史上最長の8007ヤードを誇る「ザ・ロイヤル ゴルフクラブ」(茨城県)で行われた「ミズノオープン」(優勝賞金2000万円)。なかでも16番パー5は705ヤードという超ロングホールである。

 優勝した秋吉翔太(27)が、

「今日一番のバーディー」

 と振り返ったのはこの16番。第3打残り171ヤードを、

「ピン手前10ヤードでいいと思って打ったら、風に乗ってイメージより10ヤード飛んでしまって……」

 1ピン横にピタリ。その後、秋吉はトータル1アンダーでホールアウト。難コースゆえアンダーパーは秋吉ただ一人だった。

 秋吉といっても多くの読者はピンとこないだろうが、それもそのはず。今季初シードで、もちろん今大会が初優勝だ。

 ただ秋吉、優勝6日前にちょっぴり名を馳せていた。

 全米オープン日本地区最終予選でのこと。3枠を争い、石川遼や池田勇太らが脱落するなか、日本人では秋吉だけが切符を得た。

 一方、ミズノオープンでは上位4名に全英オープンの出場資格が与えられる。つまり秋吉はたった1週間で、ゴルファーの憧れの舞台というべき“全米”“全英”2枚の海外メジャー切符を手に入れたのだ。

 優勝会見で秋吉は、

「(優勝で)自分を応援してくれる人、見に来てくれるファンの人が増えればいいなと。まだ名前も覚えられていないと思うので、覚えてもらって応援してもらいたい。そりゃ、松山(英樹)に勝ちたいですよ」

 全米は6月14日、全英は7月19日から始まる。

週刊新潮 2018年6月7日号掲載

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