入院説も流れた「日本大学“炎上司会者”」の休日

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 ピンクのポロシャツに5月の風をはらませ、土曜午後の都心を駆け抜ける。今般の“日大アメフト事件”で、主役たちを差し置いて耳目を集めた“あの司会者”の休日である。

 日大広報部顧問・米倉久邦氏(75)は、内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)コーチ(29)による5月23日の緊急会見で進行役を務めると、詰めかけた記者団と激しい舌戦を繰り広げた。

「終盤“同じ質問はやめろ”と怒り出したんです。でも同じ問いを何度かぶつけたからこそ、井上コーチの回答に少しずつブレが生じてきた。会見を開く旨の通知も開始1時間前で、大急ぎで集まった報道陣に“1時間半もやればもう十分”だとか“(世間が会見を)見てても見てなくてもいい”だとか。さすがに呆れました」(取材した記者)

 ある記者が「司会のあなたの発言で日大のブランドが落ちてしまうかも」と矢を放つも「落ちません!」と一刀両断。取材陣の失笑を買った。

 忠誠を誓った主君のためなら、並み居る敵を前に一歩も引かず。武蔵坊弁慶もかくやという奮闘を見せた司会者だが、さすがに自らも深手を負ったか。2日後に行われた大塚吉兵衛学長(73)の会見には、姿を現さなかった。

「前監督は会見後、心労のため入院。米倉氏にも入院説が流れたものの、日大広報部に聞いても“わかりません”との答えでした」(先の記者)

 真相はご覧の通り。学長会見の翌日、日大本部にほど近い自宅マンションへと、氏は自転車で帰ろうとしていた。

「日大広報部の米倉さんですよね」

「いや……人違いじゃないですか?」

 休日だからか、一騎打ちに応じない司会者。代わりにご主人の“迷”司会ぶりについて米倉夫人に伺うと、

「普段からあんな感じですよ」

 喜寿を目前に意気軒昂なようである。共同通信を定年退職した彼は、還暦後に百名山を踏破したという。その健脚を活かして、坂道もグングン。一方で、守るべき日大ブランドはというと、猛スピードで坂道を転がり落ちている。

週刊新潮 2018年6月7日号掲載

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