来るか“東京からハワイへ3時間半”の未来(古市憲寿)

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 楽しみにしている未来がある。超音速旅客機の再就航だ。超音速旅客機といえばコンコルドが有名だが、あまりの高コストや墜落事故の発生で2003年には退役に追い込まれてしまった。コンコルド時代は約3時間半で結ばれていたニューヨーク・ロンドン間も、今は約7時間かかる。人類は一度手に入れたはずのインフラを手放し、一時的に「退化」してしまったのだ。

 しかし今、様々な企業が超音速旅客機の開発に意欲を燃やしている。たとえばJALも出資するアメリカのBoom Technology社は、巡航速度マッハ2.2の旅客機を2020年代半ばに就航させることを目指す。...

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