各社「大谷翔平」で特需も… 「日テレ」が動画を放送できない事情

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 まさかここまで活躍するとは……。さすがの視聴率“三冠王”も読み間違えたのである。連日、テレビでは、海の向こうで活躍する“二刀流”の映像が放送され、各局の視聴率アップに貢献しているという。だが日テレだけは、どういうわけか静止画像で伝えるのみ。時間帯によっては、ニュースとしての扱い自体がない時もあるほどなのだ。いったい、ナゼ?

 異国の地、エンゼルスの大谷翔平(23)の活躍に沸くなか、彼の恩恵を受けているのが、実は民放テレビ各局なのだという。

 さる民放局員によれば、

「大谷翔平の話題を情報番組で扱うと、軒並み数字が跳ね上がります。なにしろ3%アップも珍しくない。だから、上からは何でもいいので、大谷の話題を番組内で扱うようにと至上命令が出ています」

 視聴者には、大谷の姿が自分の子供や孫と重なって気になるのか。その傾向は、お年寄りや主婦が観る昼間のワイドショーで顕著にみられるという。

「民放キー局は、大谷の試合映像を朝から晩まで情報番組で流しています。ただし、日テレだけは映像を使わずに、試合の様子は毎回、写真を使用している。当然、他局に比べて迫力に欠けるため、大谷特需による視聴率アップという点で、苦戦を強いられています」(同)

 実際、各局が大谷の話題をどのように報じたかを比べると、その違いは明らかだ。

 例えば、対ブルージェイズ戦に指名打者で出場した5月25日。TBS、フジ、テレ朝は、早朝の情報番組内で大谷が二塁打を放ったシーンや、ベースに滑り込む場面の動画を放送した。だが、日テレは、朝の番組「ZIP!」で、打席や走塁場面の写真を使ったのみ。昼以降の時間帯でも3社は、動画を使って取り上げているが、こと日テレに関しては、話題自体触れてもいないのである。

 なぜ、日テレだけ動画を使用しないのか。別のテレビ局員が解説する。

「テレビ局はメジャーリーグの放映権を代理店と契約しますが、日テレは契約していないため映像が使用できないのです。今に始まったことではなく、田中将大やダルビッシュの頃からですので5年以上経つ。放映権を得ると、年間数試合の中継とニュース等で映像の使用ができるのですが、金額が年に数億円と高く、各社悩みどころだったのです」

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