日大アメフト騒動 “黒幕コーチ”の「フェラーリ」「大阪堂島ビル」「芦屋の豪邸」

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監督の指示じゃない…

 近年、忠男氏は日大のドンこと田中英壽理事長の懐刀として活躍。2010年に作られた「株式会社日大事業部」では、その運営を一手に担った。人を食った名の同社は、日大に関する物品の調達、業務委託、各種システム関連など多岐に亘る業務を管轄している。その功績が認められた忠男氏は昨年秋、日大本部の理事に抜擢されたのだった。

「そういう権力基盤があるから、アメフト部でも大きな顔をしてきました。内田さんのことなど、歯牙にもかけていません。実は内田さんは今回の件の後、(ナンバー2である)常務理事を辞めたがっていたんですが、田中、井ノ口に止められたんです」(同)

 では、5月14日のその場で、何が語られたのか。

 ある現役選手に聞くと、

「井ノ口さんは宮川選手に、“タックルについて、監督の指示ではなかった。自分自身の判断だと言え”と詰め寄ったそうです。選手はかなり悩んでいましたね」

 選手側は、その命令に屈することなく弁護士に相談する方法を選び、会見への道が拓かれたわけだが、別の選手は、

「いや、それ以上のことを言われたと聞いています」

 として、こう話す。

「宮川親子はこの場でのことについて、仲間内でも“弁護士に聞いてほしい”と言って黙ってしまう。かなり怯えていて、井ノ口さんから相当な『圧』があったんじゃないかなと感じました」

 これでは言葉も話も通じまい。

週刊新潮 2018年6月7日号掲載

特集「『内田監督』は永久追放! 『日大』の断末魔」より

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