資産50億円「紀州のドン・ファン」の怪死 “異例の家宅捜索”が意味するもの
「紀州のドン・ファン」こと、和歌山県の資産家である野崎幸助氏が、22歳の幼妻を残して急逝した。遺体から覚醒剤が検出されるという不可解な死に、警察が捜査に乗り出す事態となっている。50億円とも言われる資産を巡って起こった事件なのか。その顛末とは。
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親子どころか、祖父と孫ほども歳の離れた夫婦では、周囲からやっかみ混じりの視線を集め、年下の妻が財産狙いで結婚したのではないかと噂されることになりがちである。芸能界では、45歳差婚の加藤茶夫婦がその代表例と言えるのではないだろうか。
しかし、加藤茶を上回る55歳差婚を果たしたのが、和歌山県田辺市で酒類販売業や不動産業、金融業などを手広く営む野崎幸助氏だ。
これまで4000人の女性に30億円を貢ぎ、その体験に基づいた『紀州のドン・ファン』なる本も2016年暮れに上梓している。
総資産額は50億円とも言われ、それを元手に入会金が100万円を超える高級デートクラブに複数加入し、年若い美女との逢瀬を重ねてきた。
その名前が知られるきっかけは、16年2月、高級デートクラブで知り合った27歳の愛人に現金600万円と5400万円相当の貴金属を盗まれる事件だった。色に目がくらんだ老人が愛人に裏切られたとして、ワイドショーなどがこぞって取り上げ、世間の注目を集めたのだ。
しかし、ようやく女遊びにも満足したのか、今年2月、55歳年下のSさん(22)と結婚した。
親しい知人によれば、
「野崎さんは、過去に2度結婚をしているものの、どちらのときも浮気癖が収まらず、すぐさま離婚。長い間、独身を通してきました。でも、彼は出会った女性に、“結婚しよう、結婚しよう”と口癖のように言っていた。結婚願望が強かったのです。そこに現れたのが、北海道出身で自称ファッションモデルのSさんでした」
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