「改革が弱い者いじめになってはいけない」 勝海舟の名言を磯田道史氏が解説
セクハラ問題は論外だが、公文書改竄問題に代表されるように官僚システムへの信頼が揺らいでいる。これは今に始まった問題ではない。
「霞が関を改革すべきだ」という声が強まるのも必然なのだが、そもそも今回は政治主導で「改革」したことの弊害も同時に現れているように見える。
メディアも野党も、そして往々にして与党も常に「改革」の必要性を唱え続けているものの、受け止める側は冷めたもの、あまり共感を得られなくなっている――現状はこんなところだろうか。
一方で、国民的な人気を誇る「改革」が明治維新だろう。...