東大・IBMの「ワトソン」のビッグデータが読み解く「がん遺伝子」 AIが切り拓くがん治療の最先端

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AIが切り拓く「がん治療」の最先端(5)

 AIは様々ながん治療に応用されようとしているが、それを可能にしたのは人知を超えた情報処理能力。いわばビッグデータを「記憶」し、自動的に「学習」して「推論」を導く能力だが、その本領を存分に発揮するのが「ゲノム医療」の分野である。

 最近とみに耳にする言葉――ゲノムとは、生物の細胞核にあるDNA上の遺伝情報のこと。それを解析することで、個々人の病の元凶が明らかとなり、効果的な処方箋が見つかるのだ。

 斯界の先駆者である、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長の宮野悟教授が解説する。...

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