実名リスト掲載 “相乗毒”が恐い「ハム」「ウィンナー」87商品&危ない着色料まみれの「漬物」

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“相乗毒性”

 まず、発色剤として使われている亜硝酸Na。劇物指定を受けているこの添加物は、冷蔵技術が発達していなかった頃には、ボツリヌス菌の発生を抑制する効果なども期待されて使われていた。しかし、加工技術が発達した今では、商品を美味しそうに見せるため、という目的でのみ使われている。その亜硝酸Naについて、農林水産省のHPにはこうある。

〈メトヘモグロビン血症や発ガン性物質であるニトロソ化合物の生成に関与するおそれがある〉

 保存料として使われているソルビン酸(ソルビン酸カリウム)は、それ単体でも、

〈特定のヒト集団に過敏性反応、特に接触性蕁麻疹を起こすとの報告〉(食品安全委員会添加物評価書)

 があるが、「食の安全を考える会」代表の野本健司氏などの専門家が警告を発するのは、亜硝酸Naとソルビン酸の組み合わせについてである。

「亜硝酸Naとソルビン酸の組み合わせには、相乗毒性があることが分かっています」(野本氏)

 相乗毒性とはすなわち、組み合わさると毒性が増すことで、実際、食品安全委員会の添加物評価書にはこんな記述がある。

〈両者の加熱試験反応によりDNA損傷物質が産生される〉

 また、マウス実験でも、最も染色体異常が増加したのは、ソルビン酸と亜硝酸Naを同時に経口投与した場合であった。

 リストに列挙されている商品には、この“相乗毒性コンビ”に加えて、結着剤としてリン酸塩が使われている。過剰摂取すると成人病や腎臓疾患を引き起こす可能性がある、と専門家が指摘している物質である。

■各社に取材すると

 これら3つの添加物がすべて含まれている商品は、丸大食品37品目、プリマハム34品目、トップバリュ7品目、伊藤ハム9品目、日本ハムはゼロ。各企業の添加物に対する姿勢が数字に鮮明に表れた格好である。

 特に数が多かった丸大食品は取材に対して、

「弊社は厚生労働省の定める食品衛生法に則っており、問題はないと考えている」

 と、回答。プリマハムは、

「発色剤、保存料、リン酸塩などの食品添加物は、厚生労働省が定めた食品衛生法に従い、適正に使用しているため、安全面での問題はないと考えております」

 トップバリュを展開するイオンリテールと、伊藤ハムも同様の答えだった。

 一方、3つの添加物が含まれている商品がゼロだった日本ハムはこう回答した。

「当社のブランドマークの入った市販品に関しましては、商品設計上、使用する必要がない、と判断したためソルビン酸は使っておりません」

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