審判もメロメロ? ナイスガイ「大谷翔平」に全米が虜

スポーツ 野球

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 エンゼルスの大谷翔平(23)が、投打のみならず、“ナイスガイぶり”でも全米を虜にしている。

 たとえば、スタンドにボールを投げ入れる際、距離が届かずフェンスの隙間に入ってしまった。大谷はそれをわざわざ取りに行き、サインをしてファンに手渡した。そのシーンがSNSにアップされると、“オオタニは天使だ!”などと絶賛の嵐が吹き荒れた。

 最近では、大谷が子供にサインボールを贈っている写真を球団が公式インスタグラムにアップしただけで、これまた多くの賛辞が寄せられている。

 魅了されているのはファンだけではない。打席に入る前に一礼するので、審判もメロメロ。好投虚しく降板する大谷に、審判が敬意を込めて親指を立てたこともあった。

 ネクストバッターズサークルの大谷が、カメラマンの邪魔にならぬように立ち位置を変えたり、あるいは落ちているゴミを拾ったり……そんなあれこれが日本でいうところの“神対応”として逐一賞賛されている。

「でも、冷静に考えると、どれも“神”というほどの対応ではないですよね」

 とスポーツ紙メジャー担当記者が苦笑する。

「日本ハム時代から彼はマスコミ受けも良いですからね。というのも、記者を贔屓せず、常に大勢を相手に話すのです。松井秀喜がそれに近かった。逆に、特定の記者としか話をしないイチローには、それをよく思わない記者もいます」

 たしかに、松井を悪く言う記者はめったにいない。

「今の大谷を取り巻く状況は、松井や長嶋茂雄を彷彿とさせます。誰もが彼に理想のヒーロー像を重ねているので、どんなに些細な出来事も良いイメージで伝わっていくんです」

 なぜそうなるのか。

「もちろん結果を出しているというのが第一ですが、加えて、大谷が生来持っている“愛されキャラ”も大きい。それと、年俸が低いことですね。もし彼が100億円、200億円貰っていたとしたら、そうそうは褒めてくれないでしょう」

 大谷の今季の年俸はメジャー最低水準の約6000万円である。

週刊新潮 2018年5月31日号掲載

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