シェアハウス今昔事情 「新しい親戚」需要アリ(古市憲寿)
10年ほど前から、若者たちの新しい居住形態としてシェアハウスが注目されている。正確にいえば、昭和の木賃アパートなど、若者の共同生活は昔から存在した。1968年の建設省調査によると、共同住宅のうち専用風呂付きは5%、専用トイレ付きは22%しか存在しなかったという。つまり多くの若者はシェアを当たり前にしていたのだ。
状況が変わったのは、1980年代のワンルームマンションブームから。「財テク」ブームの折り、手軽な不動産投資の対象としてワンルームは最適だった。...