日大アメフト騒動の内幕 「内田前監督」を守った常務理事会、遅すぎる対応の後手後手

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大学の対応が遅い

 プレー中は我を忘れていた彼もベンチで自分を取り戻し、事の重大さに気づき涙を流していた。他方、内田監督は他の部員を前に、

「周りに聞かれたら、オレがやらせたんだと言え」

 と話した。時が経つにつれ世間はザワつき、彼は自責の念に駆られ、退部を申し出た。更に8日夕方、首脳陣と宮川選手との話し合いが持たれたのである。その際に監督は、

「世間は監督を叩きたいだけで、お前じゃない。気にするな」

 と声を掛け、コーチ陣は、

「お前が辞める必要はない」「向こうとの試合がなくなろうと別にいいだろう」

 と慰留に努めた。先輩との話し合いも含め、日付が変わるまで続いたという。

 選手本人が続ける。

〈11日、監督の部屋で、監督とコーチ、私と両親とで、面会しました。父は“相手方に謝りに行きたい”と申し入れましたが、監督から“今はやめてほしい”と言われてしまいました。そこで“監督・コーチから選手に対して対戦校のQBにケガを負わせろと指示を出した”旨の公表を求め、そのメモを先方(監督側)に渡しましたが、“公表できない”と拒絶されました〉

 面会後、QBならぬ司令塔なき日大アメフト部の方針が二転三転する。

〈“関学アメフト部の監督に謝りに行く”と言われましたが、“アポイントメントを”と先方(関学)に申し出たら断られました。しかし、夜中に再度コーチから父に連絡があり、関学に行くことになりました〉

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