日大アメフト騒動の内幕 「内田前監督」を守った常務理事会、遅すぎる対応の後手後手
10年に1度くらいの間隔で戦争なり戦闘行動に出るアメリカにあって、アメフトはいわば戦争の代わりとして楽しまれているスポーツである。事実、
「残念なことに、相手をぶっ壊すとか、暴力的な表現はよく使いますし、本気でケガをさせようとし、その力を見せつけようとする選手もいる。アメフトはプチ戦争です」
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と話すのは、ハーバード大卒芸人のパックンである。
「NFLのさる強豪チームでは、相手に気を失わせるほどのケガを負わせれば15万円のご褒美が出ていました。ダーティーな部分は確かにありますが、日大のあのタックルはバカでおかしい。露骨すぎて、アメリカなら即退場ですよ」
アメフトはサッカーと同じく11人で戦う。なかでも司令塔であるクォーターバック(QB)はとても重要なポジションである。
「特別な存在であり、QBが潰されれば勝ち目はなくなります。ですから、QBを守るためのルールは、他のポジション以上に厳しくかつ細かく、規定されているのです」(同)
その通り、勝つためにQBを壊しに行ったのが日大アメフト部、愛称フェニックスだ。QBを負傷退場に追い込んだものの、試合に負けるという笑えない結果に終わった。それはともかく、パスをして約2秒後の無防備な選手にタックルをするという蛮行への対応が後手後手に回ったため、フェニックスは大炎上。食えない焼き鳥に堕した恰好である――。タックルをした3年生の宮川泰介選手が5月22日に会見し、「私の独断で行なったことではありません」と語り始めた中身から紹介しよう。
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