「講義で教科書は使わない」 京都大学名誉教授の教育にまつわる深い話

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教科書が大切なのは高校まで

「学校では大切なことは学べない」とか「教科書は何も教えてくれない」といったフレーズは、J-POPではよく目にする。もちろん、そういう面はなきにしもあらずだろうが、入学早々そんな言葉を真に受けたら、卒業時には痛い目にあう可能性が高い。せっかく買ったのなら教科書からも学んだほうがいい。

 しかし、細胞生物学者の永田和宏京都大学名誉教授は、大学の講義では教科書を使わない方針だという。参考図書として教科書的な本を指定することはあるが、自分では使わないというのだ。...

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