TBS「安住紳一郎アナ」がラジオ生放送中に嗚咽 故・川田亜子アナへの心情を吐露
「煎餅ネタ」でスタジオは爆笑
8年くらい前のこと、安住アナは出社日だった日曜、夕方にアナウンス部でデスクワークをしていたという。休日は社員の数が極端に少ない。その時、安住アナの他には、安東弘樹アナ(50)と田中みな実アナ(31)の2人しかいなかった。ちなみに2人とも現在はTBSを退社し、フリーアナウンサーとして活躍している。
TBSのある赤坂は、日曜に営業している飲食店が少ない。今は局内にコンビニがあるというが、当時は出店していなかった。安住アナは「仕事を終わらせたら、自宅で昼食兼の夕食をとろう」と考えていたという。
だが、安住アナの机には、草加煎餅の詰め合わせがあった。おやつとして食べることを決めたが、1人だけというのも気が引ける。安住アナは安東アナに「どうですか?」と手渡し、2人で食べ出した。しかし、田中アナを無視してしまう。というのも、安住アナが仕事を巡って田中アナを注意し、「互いに険悪な感情を持っていた時期」だったためだ。
安住アナは97年、田中アナは09年に入社。10年以上も後輩だが、上記のようないきさつで「1年半、口をきいていなかった」という。後輩の強いハートが印象に残るが、すると田中アナがハイヒールの音をツカツカたてながら真っ直ぐに向かってきて、「私にもお煎餅を1枚いただけますか」と久しぶりに口をきいたというところで、スタジオは最初の爆笑となる。
その後も、ゴマ煎餅と抹茶煎餅の違いなどでさらに笑いを取っていく。こうしたオープニングからの26分08秒は、TBSラジオの公式サイトでも配信されている。
「すいません、ちょっと待ってください」
ところが、この後に突然、異変が生じる。少し時間を巻き戻し、23分過ぎからのオンエアを以下に採録させていただこう。
安住アナ(以下、安住):そう簡単にね(田中アナを)許さないと意固地になっていた私も、2人の険悪な空気を察して余計なことを言わないようにしていた安東さんと、若いなりに孤立する覚悟で自分を貫こうとしていた、まあ若手、当時の田中さんと、それぞれの意地があったわけですけどもねえ。えー、それぞれの考えがあったんですけど、職場のお菓子の誘惑に負けて、それぞれが意地を曲げるというね。
中澤アナ(以下、中澤):そうですね、お菓子、偉大ですね。
安住:お菓子、偉大ですよ。
中澤:うん。
安住:あんなに鼻っ柱の強い田中みな実さんの気持ちを、お煎餅が曲げたんですから(中略)。皆さんから「ずるい話」お待ちしています(笑)。
中澤:メッセージの受付、電話番号は……(中略)。抽選で5名の方に「にち10ノート」を、3名の方には「カルピスセット」をプレゼント。さらに、メッセージを紹介した全ての方にオリジナルポストカード、水彩画家・永山裕子さんの製作による「青い毛糸の物語」をお送りします。今日のテーマは「ずるい話」、皆さんからのメッセージ、お待ちしています。
安住:さて、内輪の話を、もう1つ恐縮なんですけども、もう1人、あのー、後輩の話をしたいと思います。
(※突然、約9秒沈黙、BGMだけが流れる)
安住:すいません、ちょっと待ってください(※震え声)。
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