熟練医も見逃す「胃がん」をキャッチ AIが切り拓くがん治療の最先端
AIが切り拓く「がん治療」の最先端(2)
日本人のがん死亡で部位別3位、罹患率では1位という胃がんで、AIと“共闘”を続ける医師がいた。
今年1月、東京のがん研究会有明病院と埼玉にある民間クリニックなどのチームが、胃がん診断において世界で初めてAIを活用、アメリカの専門誌に論文を発表したのだ。
6月にも実用化に向けた装置を世に送り出す予定だが、その論文の中身は、内視鏡によって撮影された画像を基に、胃がんが発症しているかどうかをAIが判断するというもの。驚くべきことに、その正答率がなんと98・6%。...