なぜインド人観光客は「東京・お台場」に建つ「自由の女神」が大好きなのか?
お台場の利便性は高い
「16年にインド人の観光ビザが緩和されて以降、飛躍的に訪日観光客が増えています。対前年比で20%の伸びを示したこともあり、大半は富裕層ですね。インドといえばIT産業のイメージも強いと思いますが、機械部品工場の経営者など、バックグラウンドは多岐にわたります。非常に旅慣れた人が多く、アメリカやヨーロッパ、アジアでは香港などは既に訪れています。『日本にも行けるようになりましたよ』と旅行会社に案内され、強い関心を持って訪日したという人が多数派でしょう。そして私が旅行日程を組むとして、やはり東京ならお台場は外せないと思います」(マルカスさん)
マルカスさんによると、そもそもお台場のポテンシャルが高い。目の前は海が広がり、その奥にはレインボーブリッジ、東京タワー、東京スカイツリーが見える。誰を案内しても、その景色に感嘆する。
「近くにはショッピングエリアも、レストランも充実しています。自由時間にすれば、ガイドは自分たちの休憩時間を確保できます。インドも海に面した風光明媚なレストランはたくさんありますが、お台場ほどはテラスや窓の位置に気を配ってはいません。自由の女神を集合場所にすれば、皆さん写真を撮るため早めに集まってくれます。遅刻する観光客が減るのも非常に助かります」(マルカスさん)
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