アメフト騒動の折も折… 厳戒態勢で行われた日大「危機管理学部」の進学相談会

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何を学ぶところなの?

 保護者氏は続ける。

「まず、校舎内を見学させてもらいましたが、すごかったですよ。地下2階まである地上8階の10層構造で、柔道場や体操場、水流でトレーニングできる1人用のプールなんかが、みんな地下フロアーにあるんです。『お金あるんだな』という印象。もっとも、これらはスポーツ科学部のための設備で、危機管理学部ではあまり使わないらしいですけど。そういえば、校舎には“祝・平昌オリンピックメダル獲得”の垂れ幕が掲げられていて、銀メダリストのスノーボードハーフパイプ平野歩夢(19)と銅メダリストのフリースタイルスキーモーグル原大智(21)の名前がでかでかとありました。お2人はスポーツ科学部に在籍しているらしいですね」

 同じキャンパス内にあっても、危機管理学部はスポーツ科学部に比べると存在感が薄いのだろうか? 実際、今回、スポーツ科学部のパンフレットは配られたが、危機管理学部のものは「最新版がまだできていないので」ともらえなかったとのこと。これもマスコミへの資料流出対策ならいいが、本当に間に合わなかったのだとすると……。

 肝心の相談会はどうだったのか?

「広いスペースに長テーブルがいくつか置かれ、そこで在学生と教員が来校者の相談にのる形をとっていました。我々の時は10数人が来ていましたかね。『少ないほうですか?』と教員に聞いてみたら『昨年に比べたらそうですね』と。やっぱり影響はあるみたいですよ」(同・保護者氏)

 実際に、どんなことを聞いたのだろう。

「危機管理といわれてもイメージが湧かないので、まず学生さんにどんなことを勉強しているのか聞きました。カリキュラムは『災害マネジメント』『パブリックセキュリティ』『グローバルセキュリティ』『情報セキュリティ』の4つに分かれていて、それぞれ自然災害や社会犯罪、テロ対策やネットの情報流失など学ぶ分野が違うそうです。てっきり企業の広報を目指して勉強するところだと思っていたのですが、それだけではないみたいです。学生さんは、民間企業で危機管理とは関係ない職業を目指す人もいれば、警察など行政関係への進路志望者もいて、バラバラだそうです。だから『“危機管理学部があるのに会見のあの対応はなんなんだ”と言われても。専門というワケじゃないんです』と学生さんは苦笑していました」(同・保護者氏)

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