藤田菜七子が隠したい“馬脚” GI目前で「初物」争奪戦始まる?

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冷静なメンタルが

 それでも、有名ジョッキーの初騎乗を好む馬主は少なからずいるという。

「デビュー間もない頃、藤田の初めての重賞レース(GIII)のために馬を用意した馬主がいました。ところが手違いで、彼女は前日のGIIレースで騎乗し、重賞デビューを果たした。馬主は激怒し、その馬を別の厩舎に移してしまったのです」(前出記者)

 競馬ジャーナリストの片山良三氏も、こう指摘するのだ。

「藤田は愛嬌があって、実際にパドックでは馬主さんたちの人気者です。皆さん、優勝騎手を馬に乗せて一緒に記念写真を撮るのが楽しみですから、彼女がGI出場となれば、大勢の馬主さんが手を挙げるのではないでしょうか」

 もっとも、藤田が現在エージェント(騎乗依頼仲介者)契約を結んでいる中村剛士氏によれば、

「(馬主と調教師や騎手とを仲介する)私のもとには今のところ、馬主さんからのオファーはありません」

 とのことで、さらには、

「菜七子は気が強くて負けず嫌い。悔しさを言葉に出すタイプですが、GIでは冷静に追えるメンタルが求められる。周囲のマークも厳しくなっており、まだ技術不足です。そもそも31勝してGIに出て、すぐに通用する新人などいません」

 そうした“馬脚”はひとまず封印され、再び「菜七子フィーバー」が訪れるのだろうか。

週刊新潮 2018年5月24日号掲載

ワイド特集「まな板に 小判一枚 初鰹」より

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