“毒の相乗効果”で発がん性 食べてはいけない「ハム」「ウインナー」実名リスト
“相乗毒性”
亜硝酸Naについては、農林水産省のHPにも、
〈メトヘモグロビン血症や発ガン性物質であるニトロソ化合物の生成に関与するおそれがある〉
と記されているが、野本氏が警告を発するのは、この物質と保存料のソルビン酸との組み合わせである。
「亜硝酸Naとソルビン酸の組み合わせには、相乗毒性があることが分かっています。相乗毒性とは、それぞれが持つ毒性だけではなく、組み合わさることで毒性が増し、例えば、新たな発がん性物質が発生するような場合に使われる言葉です」(野本氏)
実際、内閣府の「食品安全委員会」の添加物評価書には、こんな記述が。
〈ソルビン酸が広範に使用される一方、亜硝酸塩も食肉製品の発色剤として多用され、両者がしばしば共存するという事実と、両者の加熱試験反応によりDNA損傷物質が産生されることが報告されている〉
〈マウスへのソルビン酸単独(15mg/kg 体重/日)の30日間経口投与による染色体異常試験において、最終投与後24時間後に染色体異常は有意に増加しないが、亜硝酸ナトリウム単独(2mg/kg 体重/日)で有意に増加し、ソルビン酸と亜硝酸ナトリウム同時(7・5+1mg/kg 体重/日)ではさらに増加している〉
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