居酒屋で妹一家を襲った「小田求」容疑者は元オペラ歌手 コンサートを誌上再現

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 悽惨な犯行内容もさることながら、「元千葉市議」そして「元プロのオペラ歌手」という容疑者の肩書でも注目を集めた、千葉一家殺傷事件。小田求(もとむ)容疑者(46)の歌手としての一面を伺うことができる資料を入手した。

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 事件が起きたのは5月13日、現場は千葉県稲毛区の居酒屋だった。自身の誕生会の名目で店を予約した小田容疑者は、食事中に妹夫婦一家に包丁で襲いかかり、6歳の姪の命を奪ったほか、1歳の姪を含む3人にも重軽傷を負わせている。

「動機は『かっとなって』と供述しているようです。小田容疑者は無職で、それを食事中に咎められたためと見られています。送検時に笑みを浮かべていたところから、精神的な病を持っているのかもしれません。ですがその一方で、犯行に使われた包丁は小田容疑者が事前に用意していたものなんです。犯行の計画性はゼロではなかったはず」(全国紙支局記者)

 その小田容疑者の“職”は、3年前までは千葉市議会議員だった。2009年10月の選挙で民主党から出馬。翌年に離党し2期を務めたが、13年には父に対する暴行事件を起こしている。

「この時は『口論になって、金属製の竿で叩いてしまった』と傷害容疑で逮捕、不起訴になりました。当時、記者会見も開いていて、事件後に『一過性の妄想性障害』で入院したとも明かしていました」(前同)

 ではもう一つの“顔”、オペラ歌手としての小田容疑者は、どのようなものだったのか。今回、取材班が入手したのは、09年の1月に小田容疑者が開いたコンサートを収めた「千の風になって~ベルカント唱法で巡る世界の旅~」なるDVDである。

 販売定価は4000円(税込)、紹介文の経歴には〈千葉県立幕張西高等学校音楽コース卒業。桐朋学園大学卒業、同研究科修了〉〈イタリアへ留学し、サンタ・キアーラ国際アカデミーにて、研鑽を積む〉〈イタリア声楽コンコルソ入選〉〈ベルカント・オペラ研究所所長〉といった文句が並ぶ。会場はこの3月まで千葉駅近くにあった「京葉銀行文化プラザ」。犯行現場となった居酒屋とは、車で15分しか離れていない立地だ。

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