「平尾脱獄囚」が逃げ出したスパルタ刑務所 元受刑者が明かす“ゴマをするのが得意な男でした”
タフガイ脱獄囚が耐えられなかった「スパルタ獄窓記」(上)
「あそこにいるのに耐えられなかった……」。22日間の逃亡生活の末、ようやくお縄となった脱獄囚・平尾龍磨(たつま=27=)は、逃亡の動機をそう述べているという。サバイバル生活に耐えたタフな平尾もついに音を上げた、「スパルタ刑務所」。獄中を窓から覗いてみると……。
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「あないになるとは、夢にも思わなんだよ」
逮捕の報を受けてそう語るのは、平尾の指導係を務めた愛媛県今治市在住、古希を越えた男性である。
平尾が脱獄した、松山刑務所の大井造船作業場。...