テレビから消えた「ふなっしー」が地道に営業をこなして荒稼ぎ

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一発屋としての王道

 17年11月、ふなっしーは日本テレビ系の深夜番組「暇人ラヂオ~hi-IMAGINE RADIO~」に出演した。司会の塚地武雅(46)とのトークで、テレビについて「ご当地キャラとして誕生したのに、海に沈められたり爆破されたりといったぞんざいな扱いに疑問を感じていた」と激白。イベントのギャラは「テレビの5倍」とも明かした。

「ネットの活用などが上手く、いかにも現代的な戦略のようにも見えますが、基本は“一発屋の王道”を歩んでいると思います。歌手であれ、お笑い芸人であれ、一発屋は地道に営業をすれば、かなりの収入を得ることができます」(同・テレビ局関係者)

 現在、ゆるキャラにも明暗が生じている。凡百のキャラは消滅してしまったが、人気のベスト3は、(1)くまモン、(2)ふなっしー、(3)せんとくん、という不動の順位だ。

 しかしながら、普通なら勝ち組に位置づけられる3位のせんとくんでさえ、人気が低迷していると報じられている(「人気低迷 せんとくんの『年収』、全盛期の3%まで激減」毎日新聞電子版18年5月12日)

 ゆるキャラ界の地盤沈下をものともせず、ふなっしーは手堅い支持を確保している。テレビで活躍する必要など全くない。地道に営業で汗を流せば、大きなリターンが得られる。人生、真面目が一番――。

 字にすると身も蓋もないが、そんな教訓が頭に浮かぶ。

週刊新潮WEB取材班

2018年5月21日掲載

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