なぜ彼は「殺人」を告白したのか―― 歪んだ「反省」 川崎「連続通り魔事件」の真実

国内 社会

  • ブックマーク

 仮出所を前に、殺人未遂の懲役囚が別の殺人事件の犯人だと名乗り出た。その理由は何だったのか。傍聴ライターの高橋ユキさんが、その真実に迫る。(以下、「新潮45」2018年6月号から参照、引用)

 ***

 殺人未遂事件で服役中の彼が告白したのは長く未解決だった「通り魔殺人」だった。
 神奈川県川崎市宮前区。東急田園都市線梶が谷駅から南東2キロの距離にある通称「梶ヶ谷トンネル」は、JR貨物梶ヶ谷貨物ターミナル駅や、武蔵野貨物線の下を通る長さ約170メートルの市道トンネルだ。...

つづきを読む