「無限の住人」で“キムタク”主演男優賞も幻に……日本映画批評家大賞中止のお粗末

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キムタク、満島ひかりが受賞

 別の選考委員が憤る。

「だって信頼などできませんよ。新しい事務局スタッフは映画の素人ばっかりで、業界のことも、俳優の名前すら、ろくに知らない。だから我々は、水野さんの存命中からずっと事務局で働いていた人を窓口にして、新事務局にお願いをしたり、質問をしたりしてきたのです。それが気に入らないんでしょうね。その人を事務局から追放してしまいました。その結果、彼らが会場に選んだライブハウスなんて、控え室は1つしかないところですよ。そこへキムタクや満島ひかりを入れて、一体どうするつもりだったのでしょうか。この日、はっきりした中止の理由を求めた選考委員の中には『出て行け!』と追い出された人もいるんですから」

 幻となった第27回日本映画批評家大賞の受賞作を発表しよう。

主演男優賞:木村拓哉(45) 「無限の住人」
主演女優賞:満島ひかり(32) 「海辺の生と死」
助演男優賞:塩見三省(70) 「アウトレイジ 最終章」
助演女優賞:木村多江(47) 「ユリゴコロ」「あゝ、荒野」
新人男優賞:寛一郎(21) 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
新人女優賞:石橋静河(23)「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」

作品賞:「三度目の殺人」
監督賞:大林宣彦(80)
ゴールデン・グローリー賞:中村玉緒(78)

 といった面々になるはずだった。ちなみに、寛一郎は佐藤浩市(57)の息子、石橋静河は石橋凌(61)と原田美枝子(59)の娘である。塩見三省と大林宣彦は病気療養中ということもあり、励ます意味も込めたのだろう。なかなかハデな陣容だ。

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