「無限の住人」で“キムタク”主演男優賞も幻に……日本映画批評家大賞中止のお粗末
それにしてもキムタクはツイてない。せっかく主演男優賞に選ばれたというのに、その映画賞自体がなくなっちゃったというのである。今年、第27回を迎えるはずだった日本映画批評家大賞である――。
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いつもなら5月半ば頃に開催される日本映画批評家大賞だが、まだ公式ホームページを見ても開催予定などは更新されていない。
「今年は中止ですよ。いや、もう終わりかな。我々も5月10日に事務局から言い渡されたばかりで、ビックリしているんです」とは、選考に関わった映画批評家である。
「1991年に、海外の映画批評家のように、自分たちも誰にも遠慮せずに本音で選ぶ映画賞を作ろうと、映画評論家の水野晴郎さん(1931〜2008:享年76)が発起人となり、淀川長治さん(1909〜1998:享年89)や小森和子さん(1909〜2005:享年95)に声をかけてできた映画賞です。92年(91年度)に第1回が開催され、今年で27回目。その間に発起人である水野さんも亡くなった。その時にも『映画賞をなくしてもいいのではないか』という話が出たこともありましたが、なんとか続けてきた。そして今年は、水野さんが08年6月10日に亡くなってからちょうど10年ということで、『命日に開催しよう』なんて話も出ていたのですが……」
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