“最高実力者”山口達也の誘いを断れなかった被害女性 鎮火に失敗したジャニーズの後手後手
次官セクハラの構図と
この構図は、本誌(「週刊新潮」)報道が発端となった財務省の福田前次官と担当の女性記者との関係に重なるかのようだ。
彼女はかねてセクハラを受け、次官との接触を忌避してきたが、森友問題が国会内外で喧しき折、当の次官から連絡があった。断れば次官から嫌がらせを受けたり、“特オチ”、要するに、他社が報じているのに自社だけ報じられていない状況が待っているかもしれない。【情報を持つ者、持たざる者】という究極の上下関係が確立されるなか、「キスしたい。胸触っていい? 手しばっていい?」といったセクハラ口撃に耐えねばならなかったのだ。
ところで、山口の酒癖、女癖は音に聞こえている。ダウンタウンの松本人志も、ホストを務める番組で、「彼の酒癖の悪さのトラブルは僕の耳にすら入ってきてますからね」とコメントしたし、さる芸能関係者のこんな証言もある。
「16年に元モデルの奥さんと離婚していますが、それは山口の女性問題が原因だと言われています。また、番組の共演者である未成年のアイドルたちから連絡先を聞き出そうとアプローチし、先方から警戒されていました」
そういった“前科”がジャニーズ事務所の耳に入らないはずがあるまいが、この芸能関係者が言うように、
「タレント100人、デビュー予備軍100人を抱え、とても管理なんてできない」
にしても、山口の素行不良を放置した責任を問われるのは免れないだろう。
「事件前、TOKIOは全体でレギュラー番組2本、CM4本、個人でもそれぞれ何本も抱えていたけれど、全部足しても儲けは20億に届かない。CDを出してもさほど売れないからドル箱の東京ドームで公演できない。つまり、貢献度はそんな高くないから、当の事務所から軽視された部分はあるでしょうね」(同)
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