「大塚家具」9四半期ぶりの黒字でも“金庫番”は退職 久美子社長の茨の道はまだ続く

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49年なのに50周年記念

 姑息といえば、大塚家具はいま50周年記念バーゲンを開催中なのだが、1969年3月創業の同社、どう考えても今年は創業49年のハズなのである。

「久美子社長はこれまで、バーゲンセールで一時的に売上を伸ばすということを繰り返してきました。というか、他に売上を伸ばす方法を知らないのでしょう。セールは小売業にとってはモルヒネみたいなもので、経営の立て直しには繋がりません。新しい事業といえば、5月からAmazonでのネット販売に乗り出したことくらいで、お金のかかることはやっていない。今期の決算では、久美子社長が新機軸として打ち出したリユース(リワースに改称)事業については一言も触れられていませんし、とうとう5月27日には創業の地である春日部ショールームの閉店も決定してしまいました。それにしても、なんでいま50周年記念バーゲンなんですかね。数え年でもあるまいに、来年は50周年バーゲンはやらないつもりなんでしょうか」(同・業界紙記者)

 いやいや、来年も50周年でいくというのは大塚家具だ。

「ご指摘の通り、当社の創業は1969年3月のため、満50年は2019年3月となります。50周年特別企画としては、50周年を迎えるその前の1年間と、50周年を迎えた後の1年間を想定しております」(大塚家具広報室)

 2年続けて50周年――茨の道が続くかぐや姫、帰る場所はあるのだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2018年5月18日掲載

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