村田諒太vs.ゴロフキン、実現なら費用10億円! ジム会長は「用意ある」

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会長曰く「実は…」

 また、世界タイトルマッチの興行を打った経験のあるプロモーターはこう読む。

「中軽量級の世界タイトル戦を1試合組む経費はざっと約8000万円です。しかし、東京ドームで村田とゴロフキンが戦うとなれば、その額は桁違いになります。ゴロフキンのファイトマネーは最低でも5億円で、村田も1億円程度。2000万から3000万円とされる東京ドームの会場費、セコンド、スパーリングパートナー、3名のジャッジ等々を呼ぶ費用に、ビッグマッチですから前座でも世界タイトル戦を最低ひとつは組むことになるはずです。諸々含め10億円はかかるでしょう」

 これだけの大金を集めるのは容易ではないだろうが、

「村田は電通グループの『ジエブ』という会社とマネージメント契約をしていて、電通が必死にスポンサー集めに動いています。昨年5月、村田が世界タイトルに初挑戦した時、彼が所属する帝拳ジムの本田明彦会長は『とにかく金がかかる』とこぼしていたそうです。しかし、その試合で疑惑のジャッジにより村田が判定負けして『悲劇のヒーロー』となり、そこからリベンジを果たしたということで彼の商品価値は高まっています。今の村田であればスポンサー集めはそう難しくないはずです」(同)

 そこで本田会長に訊(き)くと、

「ゴロフキンを日本に呼び東京ドームで試合となると、やはり10億円は必要でしょうね。でも実は、電通とも相談して、すでにそのお金は確保できているんです」

 ビッグマネーは揃った。あとは村田の「ビッグな結果」に期待するだけである。

週刊新潮 2018年5月17日号掲載

ワイド特集「野に薫風 世に暴風」より

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