村田諒太vs.ゴロフキン、実現なら費用10億円! ジム会長は「用意ある」

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 バンタム級の山中慎介が引退し、フライ級の比嘉大吾は計量失格で王座剥奪。日本のボクシング界に暗いニュースが続いているなか、期待を一身に背負っている感があるのがWBA世界ミドル級チャンピオンの村田諒太(32)だ。よりビッグなチャンピオンを目指す彼には目下、ビッグマッチの計画が持ち上がっている。当然、動く金もビッグである。

 5月6日、村田の視線は米国カリフォルニア州に注がれていた。そこでは次なる「ビッグな敵」が躍動していた。

 ゲンナジー・ゴロフキン(36)。

 現在、村田が保持しているWBA世界ミドル級王者の座をかつて10度防衛してスーパー王者に認定され、WBC、IBFの統一王者でもある「王の中の王」だ。

 専門誌「ボクシング・ビート」初代編集長の前田衷(まこと)氏はこう絶賛する。

「誰もが認める実力者で、全階級を通じてのナンバーワンボクサーと言えます。アマチュアで世界選手権に優勝し、プロのミドル級王者としても17連続KO防衛という世界タイ記録を樹立。アマ時代もプロ時代も、圧倒的強さを誇っています」

 そんなゴロフキンとの対戦を村田は熱望していて、秋に予定されている自身の防衛戦を乗り越えれば、年末の東京ドームで夢のゴロフキン戦が実現しそうなのだ。ただし、外交でもそうだが、「王」を招くにあたってはそれなりの「おもてなし」が必須で、ボクシングの世界では、それはマネーということになる。

 ボクシングジャーナリストで慶応大学教授の粂川麻里生(まりお)氏の説明によれば、

「昨年9月のゴロフキンのファイトマネーは300万ドル(約3億3000万円)でした。彼を『敵地』の日本に連れてくるには、5億から7億円は用意しなければならないでしょう」

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