年々早まる「ラン活」に保護者も悲鳴 GWには早くも人気店に長蛇の列

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ランドセルの未来

 セイバンの上田さんは「2020年問題は、私どもの業界にとって避けて通れない問題ではないでしょうか」と指摘する。これは文科省の有識者会議が「2020年から保護者負担でデジタル教科書を導入する」と取りまとめたことを指す。

「小学生の皆さんが通学の際、持ち運ぶ教科書やノートの重量が劇的に減少する可能性があります。そうなると、ランドセルのデザインが現行のままでいいのかなど、様々な議論が起き、大きな変化が生じてもおかしくはないでしょう」(同社・上田さん)

 一方、土屋鞄製造所の広報室は「時代が変わっても、ランドセルがただの通学鞄として扱われることはないと考えています」と言う。

「昔も今も、ランドセルは新入生に対するお祝いの贈り物です。ランドセルの情報を集め、選び、そして買うまでの全ての時間を、大人も子供も楽しむことができます。たとえランドセルの形が変わったとしても、こうした文化は残るかもしれません」(同社・広報室)

 たかがランドセル、されどランドセル。本格的に「ラン活」に参入するかは保護者でも意見が分かれるだろうが、「後悔だけはしたくない」が一般的な親心だろう。

週刊新潮WEB取材班

2018年5月15日掲載

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