年々早まる「ラン活」に保護者も悲鳴 GWには早くも人気店に長蛇の列
最初のヤマ場は5月15日?
これだけ売れているのだから、製造量を増やせばいいのではないかと考えてしまう。だが、それこそが素人考えのようだ。
「完売を前提としての低価格です。製造量を増やすと、損益分岐点が変わります。最悪の場合、値上げの懸念が生じます。『良いものを安く』が最大の目標なので、これはあり得ません。支店を作らず、本店だけで営業しているのも同じ理由です。完売でご迷惑をおかけしていることは申し訳なく思っておりますが、こうした側面もご理解いただければ助かります」(同・中村専務)
同じ工房系で人気の土屋鞄製造所(本社・東京都足立区)は今年、完売問題に対して1つの解決策を打ち出した。5月15日(火)の営業終了までの注文は販売を確約する、と発表したのだ。広報室が言う。
「ここ数年、ランドセルの検討時期が早まっている印象があります。2018年ご入学用ですと、弊社のランドセルが1つ残らず完売したのは今年1月4日でした。ただ、相当数のランドセルがお盆前に売り切れとなりました。自分のランドセルを選ぶのは人生で1度きりです。5月でも早いとのご指摘はあると思いますが、少なくとも4月から5月の1か月は、他社さんの製品を含めてじっくり選んでいただくことができます。そのため一部製品は除き、5月15日までにいただいたご注文は全てお受けすることにいたしました」
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