再起危機の若嶋津、杖なしで歩けるように 見守る高田みづえの献身

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5月場所の千秋楽には

 おかみさんに代わり、二所ノ関部屋の後援会長を務める深谷隆司元通産相が明かす。

「私の娘とみづえさんが仲良くしていて、つい先日、みづえさんから娘に送られてきた動画付きのメールには、親方と彼のお嬢さんがふたりで、病院の廊下を杖なしで普通に歩いている姿が映っていました。驚くほどの回復力です」

 さらに、親方の知人が言うには、

「最近、彼から『俺、リハビリを頑張っているから』と、入院後、初めて電話が掛かってきました」

 言葉も発せる状態になっているわけだ。そんな親方の目下の目標は、「5月場所の千秋楽の打ち上げパーティに出席すること」(二所ノ関部屋のある力士)だそうで、先の深谷氏曰く、

「このままの調子でいけば打ち上げに顔を出せると思います」

 こうして目覚ましい回復ぶりを示している親方を支えるのが高田で、

「ほぼ毎日、病院に行って看病をしています。場所中は、病室で親方と一緒にテレビで相撲を観たりしながら、看病の合間には、地方場所や巡業のための段取りなどをして、親方不在の部屋を切り盛りしています」(二所ノ関部屋関係者)

 先の知人が続ける。

「1月場所の打ち上げでは、入院中で来られない親方に代わり、おかみさんがカラオケで、自身の持ち歌である『そんなヒロシに騙されて』を歌って会場を盛り上げていました」

 同曲にはこんな一節がある。

〈ふたりの仲は 永遠だもの〉

 ――以上、男と女の問題に揺れる日本列島にあって、「がっぷり」寄り添う夫婦の一篇。

週刊新潮 2018年5月3・10日号掲載

ワイド特集「女は二度生まれる」より

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