「水難偽装殺人」夫の性的倒錯 愛人はキャバ嬢、女子トイレ盗撮、妻の遺品をメルカリ出品…

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女子トイレを盗撮

 それだけではなく、志帆さんは夫の本性にも気づいていなかった。警察の捜査によって明らかになったのは、おぞましいと表現する他ない“素顔”である。

「野田は3人きょうだいの末っ子で、父親は元々、大手銀行に勤めとった。恵まれた家庭環境で育ったわけやけど、どういうわけか、野田の周辺には“性”がらみの話が多いんや」

 と、和歌山県警関係者が明かす。

「彼は大阪府内の公立高校の出身なんやけど、在学中、女子トイレの盗撮をしたり、女子の下着を盗んだりして停学を食らっとる。また、志帆さんが亡くなった翌月には出会い系サイトで女漁りをして、車に連れ込んでエッチしとるんや。しかも、車に隠しカメラを仕込んで、行為の様子を撮影しとった。車に連れ込まれたうちの1人は16歳やった」

 野田は専門学校を卒業した後、一時期、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでアルバイトをしていたが、

「その時にも女子トイレの盗撮をしていて、野田のパソコンに映像が残されとった」(同)

 野田には盗撮癖だけではなく窃盗癖もあったのか、事件当時勤めていたペット用品販売会社の商品を盗んでいたことはすでに触れた通りである。

 その会社の社長が語る。

「志帆さんが亡くなってから3カ月ほどが経った昨年10月、警察から連絡があり、ウチの商品がメルカリで大量に売りに出されていることを知った。出品されているだけで500点以上、愛人の家にあった物も合わせるとすごい量が盗まれていたことになる」

 先の捜査関係者によると、

「彼は亡くなった志帆さんのアクセサリーや使いかけの香水までメルカリで売りに出していた。夫婦で使っていた電子レンジも出品していたが、その電子レンジの写真のガラスの部分に、野田と愛人のキャバクラ嬢が映り込んでいた」

 愛人は昨年12月3日に野田の子を出産。野田が別件逮捕されたのは、その約2週間後だった。

週刊新潮 2018年5月3・10日号掲載

特集「瀕死の妻の名を連呼で『ロス疑惑』の記憶が甦る! 白浜の保険金殺人『完黙夫』の性的倒錯」より

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