「南北首脳会談」を異色の在日脱北者が読み解く ウルトラCは“米軍の北朝鮮駐留”?
北朝鮮がミニ中国になる日
「北朝鮮が国境を開くつもりだ」と聞けば、「金正恩にとっては自殺行為だ」と思う人が少なくないだろう。1989年にベルリンの壁が崩壊し、東欧では相次いで共産党政権が打倒されたことは歴史上の事実だ。
しかし、金柱聖氏の言う通り「政治的には不自由でも、カネ儲けの自由があればOK」という国家を、我々は中国で知っている。「北朝鮮がミニ中国を目指す」とイメージした場合、リアリティは一挙に増す。
何はともあれ、米朝首脳会談でトランプと金正恩が互いにどのようなカードを切ってくるのか、注視する必要があるのは言うまでもない。北朝鮮問題は南北首脳会談という“前夜祭”を経て、いよいよ最初のヤマ場を迎える。
[6/6ページ]