財務官僚に遊ばれている「麻生財務相」は目を覚ますか 親分肌を利用され…

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森友処分のタイミングで

 結果的に、岩をも通すかというその態度を貫徹することができなかったわけだが、永田町関係者に聞くと、

「“党から言われたら、どうしようもない”と麻生さんはこぼしていました。これは自民党でもあり公明党も指している。両党の幹事長と国対委員長は毎週会談をしていますが、そこで二階自民党幹事長たちが突き上げを食らった。支持母体の創価学会はセクハラとか臍の下の話を非常に嫌う傾向にありますから」

 そして、目下の野党の攻勢、というか国会でのダンマリ戦略が、麻生財務相に匕首を突きつける恰好である。

「野党6党は盛り上がる世論を背景に、麻生さんの責任を追及し、新たな国会の日程を協議することすら拒否しています。次官がセクハラを認めない以上は問題が長引くことは必至。遅かれ早かれ、一連の森友問題で財務省の職員の処分も発表される。そのタイミングで、麻生さんが混乱の責任を取って辞任を表明する可能性がないわけではありません」(先のデスク)

 いわば防波堤が決壊した暁には、政権転覆が現実味を帯びるということになる。

 肥溜めとはいかにも時代がかっている。しかし、現代のリアリティへの鈍さを露呈した「福田・麻生」の2人には、むしろ相応しいということなのだろうか。

週刊新潮 2018年5月3・10日号掲載

特集「さらばセクハラの王 『福田次官』は恥を知ったか」より

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