TOKIO山口達也「契約解除」 遅すぎた決断の背景にジュリー副社長の“迷い”

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危機管理上、痛恨のミス

 ジュリー副社長には、今回の被害者と極めて年齢の近い娘がいるという。1人の母親として、山口達也の犯行を許せるはずもない。厳しい態度で臨む意思はあったのだ。

「まさに『たられば』ですが、ジュリーさんが最初の決断通りに進めていれば、ここまで世論の反発を招くことはなかったでしょう。最大の過ちは、その後に迷ってしまったことです。ジャニーズ事務所として被害者に謝罪するなどするうち、『もし不起訴となり、メディアにも気づかれなかったら、山口を守ることができる』と気持ちが揺れてしまったのです。ジュリーさんは上智大学を卒業するとフジテレビに入社しました。そして退職するとジャニーズ事務所に入ります。この時点からTOKIOを担当しました。ジャニーズでのキャリアスタートですから、彼女にとってTOKIOは記録にも記憶にも残る存在です。これも彼女の判断力を鈍らせてしまった原因の1つかもしれません」(同・記者)

 ジュリー副社長は「母」と「副社長」の間で揺れ動いたのだろうか。山口本人も4月26日の謝罪会見で「私の席があるのであれば、またTOKIOとしてやっていけたら」と口走って世論が大きく反発したが、あの問題発言も上層部の迷いを意識してのことだったのかもしれない。

 いずれにしても4月25日にNHKなどが報道する前に、ジャニーズ事務所として毅然とした態度を示すチャンスが存在していたことになる。しかし、危機管理上における「千載一遇のチャンス」が有効活用されることはなかった。一般企業や社会人にとっても「他山の石」となる好例だろう。

週刊新潮WEB取材班

2018年5月7日掲載

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