攻めのフジ、守りの日テレ……「山口達也」書類送検で判明した民放テレビの明暗

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ジャニーズに足向けできず

 以後も各局の対応は、ワイドショーのある平日は概ね同じような流れだ。なかには5月2日の日テレ系「news every.」のように、ラテ欄に〈山口さん不起訴余波〉などと、“さん”までつける気遣いも……。

「やはり日テレはジャニーズに気を遣わざるを得ないのでしょう。日曜17時半の『笑点』に始まり、TOKIOがレギュラーを務める19時台の『ザ!鉄腕!DASH!!』、20時台の『世界の果てまでイッテQ!』、21時台の『行列の出来る法律相談所』までの4時間半は、毎週2桁、20%超えも珍しくない視聴率を記録し、同局の4年連続視聴率三冠王の立役者といっても過言ではありませんから。また、日テレの夏の風物詩『24時間テレビ』はジャニタレの指定席です。メインパーソナリティの座は2003年からずーっとジャニーズが務めており、なかでもTOKIOは最初の03年と10年にメインパーソナリティに就任しています。また山口をはじめTOKIOのメンバーは、97年に24時間マラソンのランナーとしても貢献しました。さらに毎年元日には『元日はTOKIO×嵐』が恒例ともなっており、日テレはジャニーズには足を向けられない状況なんです。反対にフジにもTOKIOのレギュラー番組『TOKIOカケル』がありますが、こちらはそれほど数字が取れていません。思い切って行けたのは、そういった事情もあるのでしょう」(業界関係者)

 いまのフジに、失うものは何もないということか。

週刊新潮WEB取材班

2018年5月5日掲載

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