レーガンから中曽根への“援護射撃”だった「ロン・ヤス」関係――NAKASONEファイル
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中曽根康弘総理とロナルド・レーガン米大統領の「ロン・ヤス」関係は、米国の計算によるものだった。対日戦略を決定する文書「NSDD第62号」に、レーガン大統領が署名したのは1982年10月25日。中曽根政権発足のおよそ1カ月前のことである。就任後に中曽根総理がとった政策は、ほぼ「NSDD第62号」と重なるものだった。
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その2カ月後の83年1月18日、ワシントンで中曽根総理は初の首脳会談に臨んで日米を「運命共同体」と位置付けたが、その翌日に行われたのがレーガン大統領との朝食会だった。...