朝ドラ女優の意地「夏菜」がぶっちゃけキャラで「女・坂上忍」と呼ばれるまで
マネージャーも協力
ここでマネージャーから朝ドラの頃の証言が――「撮影現場でキレまくっていた」。
役者の坂上が解説する。
「朝ドラ以前にキャリアがあっても、朝ドラでは新人扱いされるんです。なぜなら、朝ドラに出たら、その先がある程度、保証されるから。だから、みんな我慢している部分があるんです。ただ、我慢しない奴がいた!ってことでしょ」
しかし夏菜は、次のように続ける。
「まあ休みの日があっても、ほかの仕事とか取材が入っていたり、とにかく自分の時間も欲しいし、大阪にいるから友達にも会えない。とにかく東京に帰りたかったんです。ある日、宮古島で撮影があって、その日に撮り終えれば東京に帰る予定だったんです。だけど雨が降ってきたんです。『なんで撮れねんだよ!』『なんで雨降ンだよ!』『晴れろ!』みたいな」
さすがの浜ちゃんも呆れて、
「黒澤(明監督)やん。『あの雲どかせ』みたいな」
さらにマネージャーから先ほどを上回る衝撃告発が――「朝ドラ以降、やる気ゼロ、全然働かない」。
「去年(16年)は特になんですけど、10カ月くらい休んでいた気がします。完全燃焼してしまって、なんか演じるのも恐いし、楽しめないに繋がっているんです。海外行って語学留学風なことやってみたり」(夏菜)
「いや、遊びに行っとるだけやないか(笑い)」(浜ちゃん)
「普通は朝ドラの後が大事なんです。要は、朝ドラで主演張ったら、『民放で主演、次にどこでやるの?』ってことですから。翌年のほうが大事なのに、海外行ってたの?」(坂上)
「実際にすぐ、民放のヒロインの話もあったんですけど、断って……。もう、それくらいイヤんなっちゃって」(夏菜)
出演者全員が呆れるという結末であった。
女優としての仕事も
「その後も夏菜は、鉄板ネタとなった朝ドラ話に磨きをかけ、様々なバラエティ番組に出演してきました。夏菜の朝ドラぶっちゃけに対し、“NHKが激怒”と報じたところもあるほど。肝心の女優業はネットドラマくらいだったのに、バラエティのほうでは売れっ子です。いまでは『ダウンタウンなう』は準レギュラー状態で、昨年は傑作選も含め9回、今年に入って5回出演しています。そして、4月からいよいよレギュラーでMCという仕事を獲得することになったわけです」(前出記者)
それにしても、まだ若いし、可愛いのに、これでいいのか夏菜。
「所属事務所は、来る仕事は何でもやらせる気のようです。女優としては、2番手、3番手の役しか来ませんしね。マネージャーがぶっちゃけキャラ作りに協力しているほどですし、またやる気をなくして働かなくなるよりも、素のキャラでノビノビやってもらったほうがいいのでしょう」(同)
バラエティ番組ではあるものの、今年2月には『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)の再現VTRに悪女を演じて、本当にイライラさせると視聴者から妙な高評価も得ている。さらに4月20日からはドラマ10「デイジー・ラック」(NHK総合)にも出演。主役ではないが、因縁のNHKからもお声が掛かるようになってきた。このまま行くと、女優としても化けるかも。
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