朝ドラ女優の意地「夏菜」がぶっちゃけキャラで「女・坂上忍」と呼ばれるまで
すでに3杯目
この時の夏菜は、レギュラーのダウンタウンと坂上忍が到着した時には、すでに飲み屋でハイボールとウィスキーのロックを飲み干し、ワインを飲んでいる最中であった。
で、しゃべり始めた“本音”というのが「女優業が楽しめない」というテーマで、禁断の「NHK朝ドラ」での苦労話に突き進んでいったのだ。曰く――、
「朝ドラって大きな作品じゃないですか。(中略)私が演じた『純と愛』の“純ちゃん”というのが、イマイチ国民の皆様に……。その前に『梅ちゃん先生』(ヒロイン・堀北真希[29])、その後に『あまちゃん』(ヒロイン・能年玲奈(現のん)[24])で、挟まれたんですよ。『梅ちゃん先生』は、朝ドラではしばらくぶりに突然よくなって、(視聴率が)20%超えたとかなって、それで『純と愛』が17~18%に落ちて、『あまちゃん』は23とか24とかいっていたじゃないですか。で、それまで楽しくやっていたんですけど、『視聴率を気にしなきゃイケないんだ』とかプレッシャーで楽しくなく……」まで言って、慌てて口を押さえる。が、彼女は吹っ切れたらしい。
「全然楽しくなくなっちゃったんです!」
そこへ松本人志が割って入る。
「すいません。こんなに本音って言っていいの?」
ぶっちゃけキャラ完成
坂上忍も呆れがちに言う。
「これまで散々いろんなゲストに出ていただきましたけど、まさか朝ドラに楯突く人、いなかった……」
松ちゃんが受け取って、
「“本音でハシゴ酒”とは言いつつ、ここまで……」
さらに坂上が「でも僕は好きです」と言い切り、
松ちゃんも太鼓判を押す。
「好感度は上がると思います」
自信を得た夏菜が、朝ドラ話を再開する。
「楽しめなくなっちゃって……、この時はマジで毎日酒まみれ!」
ぶっちゃけキャラの完成である。彼女が続ける。
「撮影が大阪だったので、これがまた辛くて。(私は)埼玉出身なんで東京にしか友達もいないから、毎日マネージャーを連れまわして、飲まなきゃやってられなかった。(中略)でもNHKなので、必ず8時間の休憩があるんです。例えば、深夜2時に撮影が終わっても、翌日は8時間後の10時から撮影なので、飲みに行けたんです。毎日飲むから、鼻声になっちゃったりして怒られたり……。でも飲まなきゃやってられないんで!」
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