「王貞治」対「ハンク・アーロン」ホームラン競争 真の勝者は

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 真の勝者はどっちだったのか――。昭和49年(1974)11月2日。後楽園球場で、ある“一騎打ち”が行われた。決戦の主役の一人は、当時、大リーグ新記録である733本のホームランを打っていたハンク・アーロン。対するは、我らが日本プロ野球界の王貞治。日米を代表するホームランバッターが、ホームラン競争に臨んだのである。

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「下馬評では王さんが勝つと言われていました」

 と回想するのはメジャーリーグ評論家の福島良一氏である。当時高校生だった福島氏は実際にこのホームラン競争を後楽園球場で観戦していた。...

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