取り違えを疑う母に、順天堂は「浮気の子供じゃないか」 “息子に会うまで死ねない”被害者母の告白
母親の告白
「生まれた直後に義之を見たとき、あごの辺りに青いアザがあった記憶があるんですが、いつの間にかなくなっていて。隣りの病室の方は、ご主人が水産関係と話されていたのを覚えています。その方の子と取り違えられたのでしょうか」
小林さんの母親の恭子さん(76)=仮名=が語る。
「義之が歩くようになってからというもの、そこら中から“全然似てないね”と言われ続けて、お友だちに会うたびに、またそういう言葉が出てくるのかと、いつも重い気持ちでした」
小学校入学後、小林さんの血液が「A型」だと書かれたハガキが届く。
「私も夫も、私の両親も兄弟も全員B型なのに、A型の子が生まれるはずがありません。“やっぱり”と思って、ハガキを持って順天堂に3回ほど行ったんです。でも、病院側はこんなことで来るなという態度で、それこそ“シッシッ”っていう感じで、“浮気の子供じゃないか”とか、それはもうひどいことを言われました。その後はものすごいストレスで、雨戸を閉めて家に籠って、人との接点を全部絶っちゃったんです」
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