「松坂大輔」中日移籍のPR効果はタカ退団時の10倍以上! 電通PRが分析

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中日入団時は「好意的な報道」が圧倒的に多い事実

 結果は、ソフトバンク時代は延べ「3億3171万9404RP(人)/30日」に対し、中日時代は「15億9337万4491RP(人)/30日」と約5倍のインパクトがあったことが分かった。

「さらに記事の内容を考慮してみます。報道の1つ1つを『ポジティブ(好意的)』か『ニュートラル(中立)』か『ネガティブ(否定的)』かに分類します。ポジティブもしくはニュートラルな記事が多くの人に届くことは、その記事対象――この場合はソフトバンクや中日――にとってプラスです。しかし、ネガティブな記事が多くの人に届いてしまえば、ソフトバンクや中日にとってはマイナスでしかありません。つまり、松坂さんに関する“報道の質”を見てみるわけです」(同・末次部長)

 先のリーチ数に、ポジティブまたはニュートラルの割合を掛けてみる。するとソフトバンク時代は「1億5172万8311RP(人)/30日」だったが、なんと中日では「15億5624万1789RP(人)/30日」と10倍を超える効果だったことが明らかになった。

「実際には、報道以外を対象にした調査を組み合わせて行うことを推奨していますが、報道だけを調査対象にした場合でも、指標が広告費換算より、実態に近づくのでおススメしています。松坂さんがソフトバンクを退団した時より、中日に入団した時の方が報道の量は多かった。しかも質に関しても、入団時のほうがポジティブな記事が多かったことが判明したわけです。たった1か月で、ソフトバンクに比べて良質の記事が10倍以上の露出効果を上げたことになります。率直に言って、1500万円の契約金は、中日にとっては文字通り『よいお買い物』だったと評価していいのではないでしょうか」(同・末次部長)

 確かに我々も肌感覚で「松坂に関する好意的な報道が多く、中日は特をしている」とは分かっていた。しかし数字化すると、これほど傾向が鮮明になる。なるほど「松坂の1勝」を待ち望むファンが多いわけだ。

 松坂の次回登板は4月30日、本拠地のナゴヤドームで開催される対DeNA戦の予定だという。

週刊新潮WEB取材班

2018年4月28日掲載

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