元財務官僚・山口真由が語る「福田セクハラ次官」――“出世レースに生き残る男”

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 東大から財務官僚を経て、法曹の世界に転じた山口真由氏。世のあらゆるエリートと接した体験を綴った『いいエリート、わるいエリート』(新潮新書)によると、財務省の人事は、評価の高い人材を地味なポストに置くこともあれば、その逆もあって、評価が分かりにくいという。(※記事内容は「週刊新潮」4月26日号掲載時のもの)

 難解な人事評価がどうあれ、最強官庁でトップに上りつめた破廉恥男・福田淳一次官(58)を、山口氏は斬り捨てる。

「正直、音声の内容が事実であれば気持ち悪いなと思いました。民間企業であればセクハラが問題にされるような人物でも、政治家に対する対応が秀でていたり、仕事ができれば出世していく、という特殊性はあったのかもしれません」

 気持ちわるいエリート、である。かような精鋭は著書には登場しなかったが、彼女の財務省での日々は、

「主計局なんかだとお風呂に入れないほど忙しいので、男性は夜中になると職場で裸になってウエットティッシュで身体を拭いていると聞いたことがあります」

 そんな職場から離れれば、

「普通の社会からかけ離れているところはあるかもしれませんね。軍隊的な文化があるのが主計局なんだと言っても、そういう仕事のやり方でなければ仕事はできないのか、と思います。主計局が男社会だから、下ネタに寛容なカルチャーに慣らされてしまったのだとしても、反省すべきです」

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