「福田次官」更迭を決断した安倍官邸 財務省のクーデター

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危険な賭けに

 もちろん、次官がポストに留まればそれだけ、政権の支持率は右肩下がりの推移を続けるのは間違いない。

「これまで財務省が批判の矢面に立たされてきた森友問題は、安倍案件であり昭恵案件だという意識が省内幹部には強い。それでさんざん痛い目に遭わされた上、肝心なときに次官を切ろうとする。ならば身内の論理を優先させますよ、ということですね」(同)

 元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏は、

「今回のように破廉恥な騒動を起こした人物を守るなんて、普通、組織としては考えられません。財務省は、ものすごく危険な賭けに打って出ている。その狙いは明らかです。この機会に、誰が国家の主人なのか思い知らせてやる、ということ。いっそのこと、安倍政権が潰れてしまってもいいとさえ考えているのです」

 と見立てを述べたうえで、こう続ける。

「安倍首相が消費増税をするという前提だったから、これまで支えてきただけで、差し当たってその期待が薄れたと判断したわけです。石破茂氏、岸田文雄氏、小泉進次郎氏等々誰でもいい。新しい首相の下で、財務省が主導する体制に立て直そうと舵を切ったのだと見るべきです」

 記事を誤報にすることなんて、朝飯前の出来事なんです。

週刊新潮 2018年4月26日号掲載

特集「嘘つきは財務官僚の始まり セクハラをしらばっくれた『福田次官』の寝言は寝て言え!」より

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