“殿は4年前から変わってしまった” たけしに森社長を斬らせた「黒幕」の正体

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「苛烈」な幼少期

 彼女の父親は大手広告代理店勤務を経て、地元の熊本県で県議を務めたこともある人物だ。これだけ見ると、横井さんは恵まれた環境で育ったかに思えるが、

「喜代ちゃんが幼稚園に入るか入らないかの頃、大変なことがあってねえ」

 こう思い返すのは彼女の親戚だ。

「喜代ちゃんには姉がいるんですが、当時、一家は神奈川県に住んでいて、お母さんが近所の行きつけの寿司屋に姉妹を連れて行った時、『ちょっと出てきます』と言ったきり、お母さんは戻ってこなかった。店主がお父さんに電話して大騒ぎになりました」

 こうして実の母親が出奔するという「苛烈」な幼少期を過ごした横井さんは、その後、父親の再婚相手とともに住まいを転々とした。

「中学生くらいになると、喜代ちゃんは非行に走っちゃってね。『お前の家は継母だ』『可哀そうな奴だ』といじめられたみたい。そのまま東京に出て、高校にも進まなかったんじゃないかな」(同)

 東京に出た彼女は銀座のクラブのホステスとなる。

「彼女には『太い客』がいっぱいいてね。器量はともかく、男を惹きつける不思議な力を持っていました。喜代子は20代から30代の頃、10年間くらい銀座でホステスをやっていましたよ」

 と、銀座の事情通は振り返る。

「太い客のなかのひとりに、現在、関西で多数のラブホテルやシティホテルを経営している男性がいて、ふたりは一時期、男女の関係にあると見られていました。彼は一度、事業に失敗してしまうんですが、横井さんはそれまでその男性にプレゼントしてもらった宝石類や車を売って5000万円ものお金を作り、彼に渡したと言います。結果、彼はラブホ経営者として復活を果たすことができ、それを恩義に感じて横井さんのために新たな仕事を作ってあげたとか。彼はわざわざ横井さんサイドから、ホテルで使うアメニティグッズを仕入れているそうです。このホテル経営者もたけしさんと付き合いがあります」

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