とぼけた風情で本格派「月亭可朝さん」の話芸と浮気(墓碑銘)

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 その訃報を聞いて、♪ボインは……と口ずさんだ方も多かったのでは。週刊新潮のコラム「墓碑銘」から、月亭可朝さんの波乱の人生を振り返る。

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 ちょびひげにカンカン帽姿でおなじみ月亭可朝(つきていかちょう)さん(本名・鈴木傑(まさる))。そもそもは端正な語り口が持ち味の落語家で、艶福家でもある。

 人妻の家で関係を持ち、パンツ一丁でくつろいでいたところに、夫が帰宅する。ピンチだ。「あんた、可朝はんとちゃうんか」と驚かれても本人だと明かして悠然としている。...

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